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「愛の光を受けて」松山市(男性)
 見える。真っ白な眼前に先生のお顔がぼんやりと浮かぶ。暗い診察室の中や出口が、レンズを通してぼーっとあらわれる。廊下の蛍光灯は2本らしい。昨日までは杖が頼り、生傷が絶えなかったのに、これからは何とか一人で歩けそう。胸がつまり涙が溢れる。以前、薬物(アルカリ性)飛入により角膜が腐蝕し、角膜移植手術を受け拒絶反応はありましたが、眼前のものが少しはわかる程度の視力はありました。しかし、年をとるにつれて、白内障が進み、視力がほとんどなくなりました。医院の先生からは、「手術は困難ですが、見えるようになります。心配される拒絶反応もアメリカで開発された抑制剤で抑えることができるでしょう。」とのお話でした。早速、その場で手術の予約をいたしました。初回の手術のつらさが頭をよぎりました。全身麻酔をするときの痛み、術後の一昼夜の絶対安静の苦痛、拒絶反応があらわれたときの絶望感などでした。しかし、再手術は局所麻酔で針をさすときの軽い痛みのみ、術後も病室に帰って3時間程度の安静、あとは起きて食事をとり、トイレも自分で行くことができたのです。医学の進歩をしみじみと感じました。心配された拒絶反応も抑制剤で軽くてすみました。あれから一年、毎朝、自分で視力検査を行います。見え方は、天候、体調によって変化します。まだ拒絶反応の心配は残っていますが、現在は極めて順調です。今では、毎日、洋蘭や鉢植えの手入れをしております。杖を頼りに歩いた庭も今では一人で歩けます。唯一つの趣味である草花の世話ができる幸せを味わっております。角膜を提供していただいた方のご冥福を祈り、感謝の日々を送っているこの頃です。
 
「光をありがとう」久万高原町(女性)
 私は、5才のときに目を物で突き角膜を失いました。右の目は失明、左の目は少し見える程度で不自由な悲しい年月を過ごしてまいりましたが、その後、両眼失明となり悲しさはより一層となり気分的に落ち込んでしまいました。そのときに、知人から眼科医院を紹介していただき九死に一生を得た思いで医院にお伺いをし、角膜移植の申し込みをさせていただきました。その後、幸運に恵まれて角膜入手の吉報が入り、角膜を移植していただきました。右の目は、62年目にやっと光を見ることができました。医学の進歩や手術の精巧さにただ驚きながら、このときの嬉しさは何に例えようもなく言葉や態度でも表現することはできませんでした。手術中に先生のお顔やお姿が見え出し驚きました。何と素晴らしいことだと思い、嬉しいやら不思議な心境で入院生活が過ぎ去りました。退院して家に帰り中に入ったとき、今までとあまりに違う明るさに「ああーなんて明るいことでしょう」と言ったら子供たちは驚いた様子でした。いままで見えなかったものが見え、色が美しく鮮明に見えみなさまにお会いしてもお顔や着ている衣類の型や柄もはっきりと見えるようになり、夢のように別世界に住んでいる思いで毎日を過ごしております。眼球を提供していただいた方に何と申し上げてよいか、この素晴らしい心境、嬉しさ、有り難さは言葉では言い表すことができません。この感謝の気持で息子や嫁がアイバンクに献眼登録をさせていただきました。明るく生きる希望を抱いて生涯を送ることができる光明を与えていただいた皆様、本当にありがとうございました。厚くお礼申し上げます。